英語教育改革

大学入試改革にともない、2020年より大幅な教育改革が行われます。とりわけ英語教育は大変革となります。英語の学力は「読むこと」、「書くこと」、「聞くこと」、「話すこと」の4技能評価ということがいわれてきましたが、新しい学習指導要領では、従来の「話すこと」をさらに「やりとり(interaction)」と「発表(production)」の2つに分けることで5つの領域に分類・定義し、より実践的な英語をコミュニケーションの道具として使いこなせるようになることを目標としています。

具体的には、これまで小学校5・6年生で行われてきた「外国語活動」が3・4年生に、そして5・6年生では教科としての「英語」を学習することになります。そして小学校での教科化にともない、中学校での学習内容にこれまで高校で学習していた「原形不定詞」、「現在完了進行形」、「仮定法」などが加わることになります。また高校までに学習する語彙数も、現行で3000語程度だったものが、5000語程度まで一気に急増します。

この指導要領は、小学校では来年度から2年間(2018~2019年度)、中学校では3年間(2018~2020年度)、高校では3年間(2019~2021年度)が移行期間となりますので、もうすぐ始まることになります。

当塾では、これまでも中学校英語への橋渡しとなるよう小学生英語クラスを設けておりましたが、次年度より5・6年生では教科としての小学生英語クラスへと一新し、また3・4年生には学校での外国語活動を後押しするだけでなく、高学年での英語科につながる英語クラスを導入してまいります。

 

○小学校 

現行の学習指導要領

56年生

・外国語活動 35コマ 週1コマ程度

《課題》

・「読む」「書く」も含めた系統的な学習への知的欲求が高まっている状態

新学習指導要領

34年生(外国語活動 )

・35コマ 週1コマ程度

・専科教員やALTを一層活用

56年生(教科型 )

・70コマ 週2コマ程度へ増加

・語彙数600~700語程度

・専科教員やALTを一層活用

 

○中学校

現行の学習指導要領

・週4コマ程度

・語彙数1200語程度

《課題》

・英検3級程度の割合35%(目標50%)

・言語活動が十分でない

新学習指導要領

・週4コマ程度

・語彙数1600~1800語程度へ充実

 

○高等学校

現行の学習指導要領

・語彙数1800語程度

・授業は外国語で行うことを基本

《課題》

・英検準2~2級32%(目標50%)

・学習意欲「書く」「話す」に課題

・言語活動が十分でない

新学習指導要領

・語彙数1800~2500語程度へ充実

・授業は外国語で行うことを基本

・特に「話すこと」、「書くこと」において、発表、討議、議論、交渉などの発信力を強化する言語活動を充実

山茶花