沖田学習ゼミナーの教育コラム『おんざうぇい』

  • おんざうぇい2018年5月


  • 2018.05.01

  • 6年生野外学習会

    春爛漫の4月中旬の日曜日、今年も小6生の社会科授業の一環として、広島県立歴史民俗資料館「みよし風土記の丘」を訪れました。天候が心配されていましたが、当日の夜半まで続いた春の嵐はどこへやら、さわやかな好天に恵まれました。山ツツジと青空

    三次盆地は古くから文化が開けた地域で、広島県内の古墳の3分の1にあたる3000基余りがある古墳密集地です。なかでも国史跡である浄楽寺・七ツ塚古墳群は、なだらかな丘陵上に176基の古墳が群集し,中国地方で最大級の古墳群です。円墳・方墳・前方後円墳・帆立貝形古墳(ほたてがいがたこふん)からなり,5~6世紀に築造されたと考えられています。みよし風土記の丘は、この古墳群を中心とする約30ヘクタールの地域を広域的に保存し、歴史民俗資料館の資料と遺跡や文化財を一体的に公開しています。

    クイズに熱心な姿

    特殊器台

    さて、到着した生徒たちは、まずは歴史民俗資料館で学習です。学芸員さんのナビゲートのもと、歴史クイズに挑戦です。制限時間もある中で問題に取り組む姿は、真剣そのもの! 弥生時代の墳墓から古墳に移り変わる時期における死者の葬送儀礼に使われた道具『特殊器台』の実物を見た生徒たちは、その予想外の大きさに「え~っ、大きい!」と一様に驚きです。高さ99.5㎝、口径47.5cmもある素焼きの大きな器が、現在の岡山県吉備地方でつくられたものだといいますから、どうやって運んだのだろうかと、興味津々です。事前学習で写真を見て、そのサイズ(高さ)をクイズに出していたのですが、ニアピン賞は、F君が見事獲得です。

    三角縁神獣鏡

    古代の鏡、三角縁神獣鏡を複製したものは、手に取って映すことができます。邪馬台国の女王卑弥呼が中国・魏から授かったともいわれるこの鏡、顔を映してみると、今一つよく見えません。どうもこの時代の鏡というのは、絶対的な存在である太陽の威光を借りて権威を顕示する道具としての意味合いが大きかったのではないかと推測されているのだそうです。鏡の表は平らで、裏に右の写真のような文様が見られるわけですが、最近の研究で、鏡の裏面の文様によって表側に微妙な凹凸をつくり、日光を反射してみると裏面の文様が投影するということもわかってきているとのこと。計算ずくだったとすればすごいことです。

     

    弥生土器炊飯

    さて楽しみにしていた昼食は、4班に分かれての炊飯です。失敗したらご飯にありつけないとあって、みんな本気モード!1班は弥生土器を再現した土器で薪を燃やしての炊飯、他の班は七輪と土鍋での炊飯です。普段の生活の中でたき火をするという経験があまりない子どもたちばかりです。そんな子どもたちですが、6年生になって学習した『ものの燃え方』がよく理解できているせいでしょうか、色々工夫しながら上手に火を大きくしていきます。炎に包まれた土器の中でご飯の炊きあがり具合はどうだったでしょう…? どの班もとても美味しいご飯が出来ていて、大満足。みんなでわいわいと楽しい昼食でした!

    前方後円墳

    そして午後は古墳探索です。こちらもクイズに挑戦です。生徒たちはクイズのポイントからポイントへと走ります。子どもたちの元気にはかないません(汗)。

    たてあな住居

    古墳が作られた時代というのは、比較的短い時期に限られていて、その型やスタイルも当時の中央の政権によって統制されていたといいますから、現在とちがい情報伝達が遅い時代に、どんな仕組みが作られていたのだろうと不思議が一杯です。

    生徒たちは、実際の墳丘を駆け上がったり、再現された高床倉庫や竪穴住居に入ったりして大忙しです。また、途中出会ったトカゲをつかまえたり、イタチのカップルに遭遇するなど、里山の春を満喫しているようでした。そんな五感を通して得た体験は、単なる知識ではなく、豊かな教養になっていくのではないかと考えています。

     

    風土記の丘散策

     


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