花の丘

誠之館セミナー

教育ネット21では、5月14日(日) 9:30~12:30 県民文化センターふくやま 文化交流室(福山市東桜町1-21)において、誠之館セミナーを開催します。

福山誠之館高等学校は安政2年(1855年)に創設された藩校「誠之館」を起源とする伝統校ですが、平成12年に県教育委員会から学力向上対策の指定を受けて以来、県内の高等学校教育の向上・発展のけん引役として教育改革に取り組んでいます。

そして近年の入学者選抜においては、数学は県内共通の検査問題に差し換えて自校作成問題を、英語は県内共通問題に加えて20分間の自校作成問題を実施しています。

新しい入試制度が始まった令和5年度入試では、定員の50%を優先して選抜する「特色枠による選抜」において、1100点満点中 数学・英語それぞれが300点ずつの配点となり、「一般枠による選抜」においても、1100点満点中 英語の配点が220点で重点的に評価されました。

 

福山誠之館高等学校 令和5年度入学者選抜

 

「特別枠による選抜」1100点(定員の50%)
学力検査800点 調査書100点 自己表現200点
国語 自校数学 英語 理科 社会 自校英語 1年 2年 3年
100 300 200 50 50 100 20 20 60 200

 

「一般枠による選抜」1100点(定員の50%)
学力検査700点 調査書200点 自己表現200点
国語 自校数学 英語 理科 社会 自校英語 1年 2年 3年
120 120 120 120 120 100 40 40 120 200

このセミナー第1部では、誠之館高校の校長先生から「誠之館が求める生徒とは」について、また数学と英語の担当の先生方からは、自校作成問題の出題傾向と学習へのアドバイスについてそれぞれお話をうかがいます。

そして第2部では、「誠之館高校自校作成問題への挑戦」と題して、この時期までに学習した単元から出題された過去問や、教育ネット21の講師陣が作成した類似問題にチャレンジします。

毎年塾内では、自校作成問題への対策は入試の近づく2学期以降に行っていますが、この時期に出題側の意図を知った上で入試までを過ごすことは、大きな意義があります。なぜなら、誠之館高校の数学・英語の自校作成問題には、「高校で学力を伸ばすためには、中学のこの単元やこんな要素をしっかり理解しておいて欲しい!」というメッセージが詰まっているからです。それは誠之館高校に限らず、大学入試へ向けて指導する高校の先生方に共通する認識です。入試は受かるだけで良いというものではありません。入学後の3年間を、進路実現に向けて必要な学力を獲得しながら充実させて過ごすことが求められます。そのため、中学3年生というのは高校への助走段階として重要な1年間になるわけです。このセミナーを機に、学習に対する意識や姿勢を一層高めて、高校入学への基盤づくりに役立ててほしいと願っています。

古墳説明

野外学習会《古墳探索と火起こし体験~弥生土器で炊飯》

4月中旬の日曜日、今年も小学6年生とともに 県北三次市の広島県立みよし風土記の丘ミュージアムを訪ねました。

到着後まずは古墳探索です。みよし風土記の丘公園約30haには176基の古墳が保存されています。円墳、方墳、前方後円墳、帆立貝型古墳など様々な形の古墳を見学していきました。この地になぜこんなにも多くの墳墓が築造されたのでしょう。いにしえの人々の暮らしに思いを馳せます。再現された竪穴住居や高床倉庫では、どんな工夫が施されているのかを学芸員の方から聞きました。中に入ってみると、高床倉庫は風通しがよく、米の保存だけでなく人にとっても過ごしやすそうです。そんな空気感を、生徒たちは五感を総動員することで実際に体験しているようでした。園内の木々は一斉に芽吹き、八重桜やアセビ、ヤマツツジが咲き誇ります。探索途中には道端でくつろいでいたタヌキに遭遇! 普段はなかなかお目にかかれない動物にも出会えました。

高床倉庫内部

そしてお昼は、楽しみにしていた火おこしと再現した弥生土器による炊飯体験。炊飯のための火も、火おこし器を使ってつくりましたが、うまく着火することができました。普段はたき火をすることもあまりありませんが、理科の「ものの燃え方」で学んだことを生かして上手にご飯を炊きました。そして肝心のご飯はというと、とても美味しく炊けていて、大満足!

火おこし

続いて午後は歴史民俗資料館の見学です。旧石器時代~奈良・平安時代を中心に、原始から古代にかけての資料が展示されています。打製石器・磨製石器・骨角器、土器や埴輪、鉄器・青銅器・瓦へと、時代の経過にともなって暮らしの中で使われた道具が進化し、生活が徐々に文明的になっていった過程がわかります。再現された銅鐸をたたいてみると、甲高い音が響きます。当時の人々はどんな思いでその響きを聞いていたのでしょう。

天候にも恵まれ、春爛漫の里山の穏やかな一日を楽しむことができました

山つつじ