初夢

私たちが暮らす地球上にはさまざまな問題が山積しています。その一つが地球温暖化問題です。18世紀の産業革命を支えた蒸気機関の発明以降、石炭や石油などの化石燃料を利用することで、人間の生活はより豊かで便利なものとなりました。人類が消費するエネルギー消費量は、石油換算で1965年の37億tから年平均2.6%で増加し続け、2015年には131億tにも達しました。この50年間で約3.5倍にもなったわけです。そのエネルギーの中心は約86%を占める化石燃料であり、消費によって排出される二酸化炭素が主な原因となって地球温暖化を引き起こしています。そして化石燃料は限りある資源でもあります。

世界の一次エネルギー消費量(2015年)

石油43.3億t(32.9%)  石炭38.4億t(29.2%)  天然ガス31.4億t(23.8%)  水力8.9億t(6.8%)  原子力5.8億t(4.4%)  再生可能エネルギー3.6億t(2.8%)

《出典 経済産業省資源エネルギー庁HP》

そんな環境問題とエネルギー問題を一挙に解決するようなアイディアがあります。『ルナリング』です。月の赤道上に太陽電池を敷き詰め、そこで発電したエネルギーをマイクロ波・レーザー光に変換して地球へ転送するというもので、某ゼネコンが打ち出した夢のような構想です。大気の無い月面は天候の影響もなく、24時間安定して供給でき、地球上で環境を壊すこともありません。科学はすごいことを可能にします。

さまざまな夢をかなえてきた人類は、今後も科学をもっともっと進化させ、あらゆる知恵を結集させて、豊かで平和な世界を創造していかなければなりません。大きな夢を描きましょう!

2018サザンカ